こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

「日本木工機械展」で、大日精工株式会社さんのカタログをたくさんいただきました。
大日精工さんといえば、以前ご紹介した「そば取鉋盤」も有名ですが、実は軸傾斜丸のこ盤のラインナップもとても豊富なんです。

代表的なモデルがこちらの**「PC-600」「MC-500」「DSN-1300」シリーズ**。
どれも現場の使いやすさを第一に考えた設計で、木工・樹脂加工どちらにも対応しています。

■ PC-600(樹脂・木工用)

高精度なLMガイドを採用し、滑らかなスライドと長寿命を両立。
アルミテーブルで軽く、錆びにくいのも特長です。
角度・傾斜の調整がしやすく、プロの現場でも信頼されている機種です。
また、デジタル角度定規・デジタル傾斜角度表示装置など、オプションの充実度も抜群。
正確な角度切りや、繊細な傾斜加工を求めるユーザーに最適です。

■ MC-500シリーズ(MC-500W/MC-500AT/MC-500-20R)

「使いたくなる軸傾斜盤」をコンセプトに設計された人気シリーズです。
アルミテーブル仕様で、軽くて操作性が良く、精度の安定性も抜群。

MC-500Wは標準タイプ、MC-500ATは片テーブル移動型、MC-500-20Rは長尺材にも対応する拡張レール仕様。
用途に合わせて選べるラインナップになっています。

また、オプションでデジタル角度定規や4.5度傾斜切断ユニットも取り付け可能で、より精密な加工をサポートします。

■ DSN-1300(木工用)

大日精工さんの中でもフラッグシップモデルといえるのが**「DSN-1300」**。
長年の実績と高精度な構造で、多くの木工所で活躍しています。

2000mm以上の長尺スライドテーブルを搭載し、2400mm仕様までオーダー対応。
平レール構造で滑らかに動作し、重い材料でも軽い力で扱えるのが特長です。

特に大型家具・什器・建具製作など、広いワークを扱う現場では欠かせない存在です。

■ 豊富なオプションと精密な設計

どのモデルにも共通しているのが、現場の声を反映した拡張性の高さです。
角度定規、デジタル表示装置、ストッパーガイド、切り落とし型など、実際の作業を支える便利なオプションが多数。

さらに、同社ブランドのDINSKチップソー「Calm」シリーズは、静音性と切れ味の良さで定評があり、これらの丸のこ盤とベストマッチします。

大日精工さんは「長く使える堅牢な機械」を一貫して作り続けており、各機種に共通して“職人のためのものづくり”の精神が息づいています。
精度・耐久性・使いやすさ、どれを取っても信頼できるメーカーさんです。

木工・樹脂加工を問わず、精密な切断加工を求める方にはぜひおすすめのシリーズです。

お問合せはこちらまで。



こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

先日の「日本木工機械展」で、大日精工株式会社さんのブースに展示されていた「そば取鉋盤」を見てきました。「そば取鉋(そばとりがんな)」ってご存じでしょうか?実はこれ、仕上げの段階でナイフマーク(刃物の跡)を美しく整えるための鉋なんです。

木工や樹脂加工で、プレーナーや手押し鉋盤の後にどうしても残る細かなナイフマーク。これを取り除くことで、表面が滑らかになり、バフ掛けや塗装の仕上がりがぐっと美しくなります。職人の仕上げ工程を陰で支える“縁の下の力持ち”的な機械なんです。

展示されていたのは、DHP-100とDHL-150の2機種。どちらもスパイラル刃を採用しており、切削面にムラが出にくく、非常に静か。切削幅が100mm/150mmとサイズ違いで、加工内容や材料の大きさに応じて選べる設計になっています。

**「DHP-100」」・はプラスチック・硬木用です。**樹脂やアクリルなど、硬質素材の仕上げにも向いており、木工だけでなく樹脂加工業の方にもおすすめできる機械です。

スパイラル刃の利点は、切削抵抗が少なく、音も静かで、しかも仕上がりがとてもきれい。狭い刃口構造なので小物加工でも安全に作業でき、作業者にもやさしい設計です。

実はこの「そば取鉋盤」、問い合わせも多く、非常に人気のある名品なのだそうです。展示会でも多くの方が立ち止まって興味深く見入っておられました。

大日精工さんは、産業機械や工業用機械刃物の製作で長年の実績があり、刃物精度やバランス調整など、見えない部分の品質が非常に高いメーカーさんです。今回の展示でも、その丁寧な作りと安定感を間近で感じることができました。

木工や樹脂加工の仕上げに「もう一段上の美しさ」を求める方には、まさにおすすめの機械です。