こんにちは!木工機械販売.com、ジーエムの吉見です。

先日の「日本木工機械展」で、なんと角のみ盤を新品で製造しているメーカーさんを見つけました。
そのメーカーさんは、常盤工業株式会社さんです。

角のみ盤といえば、木材に“角穴”をあけるための機械。
建具や家具のほぞ穴加工には欠かせない存在ですが、近年では新品で製造しているメーカーが少なくなっていました。
そんな中、常盤工業さんは今も現役で角のみ盤をつくり続けておられます。まさに頼もしい存在です。

今回カタログで紹介されていたのは、新型の「MH-30N」。
従来機「MH-30A」をベースに、さらにグレードアップしたモデルです。

主な改良点は以下のとおりです。

リニアガイドの採用で昇降スライドが滑らかに

リニアブッシュ方式で横移動もスムーズ

ワイヤードラム式のテーブル移動機構で安定した送り

ガススプリング採用により操作性が大幅向上

シロッコファンによる切削屑排出性能UP

本体の床面積拡大で機械の安定性もUP

また、オプションでシグナルタワー表示灯も取り付け可能。
「運転中」表示が点灯するので、安全性にも配慮された設計になっています。

角のみ盤は、一見地味な存在に見えますが、精度の高い角穴加工ができる重要な機械です。
ほぞ組みや框組みなど、伝統的な木工構造の根幹を支える機械ともいえます。

常盤工業さんのように、こうした基本機械を真面目に・丁寧に作り続けているメーカーがあるのは本当に心強いことですね。

中古市場でも角のみ盤は根強い人気がありますが、新品での導入を検討される方にもぜひおすすめです。
木工の基本を支える“角のみ盤”の進化形、MH-30N。要注目です!


こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

先日の「日本木工機械展」で、フナソー株式会社さんのブースにお邪魔しました。当社の中古機械でも人気の高い、**バンドソー(帯鋸盤)**が展示されていました。

何がすごいって——フナソーさんは刃物屋さんなんです。つまり、バンドソー本体はもちろんですが、**あらゆる素材に対応できる鋸刃(のこ刃)**を自社で製作しているんです。

展示されていた「FC-300S ダイヤカットマシン」は、その名の通りダイヤモンド刃仕様で、木材以外のさまざまな素材を切断可能。カーボン材、MCナイロン、電子基板、ゴム、さらには野球の硬球までも切断できるとのこと!まさに「なんでも切れるバンドソー」です。

加工現場では、「木材以外も少し切りたい」「樹脂をきれいに切断したい」などの要望が多いですが、市販の木工用バンドソーではどうしても刃物の選択に困ることがあります。そんな時こそ、フナソーさんの刃物技術が頼りになります。

用途に合わせた専用刃を選ぶことで、切断の品質も効率も格段に向上します。当社でもフナソー製の中古バンドソーは入荷するとすぐに売れてしまう人気機種です。木材はもちろん、樹脂・金属・ゴムなどの切断でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

バンドソー本体も新品で販売しています。お問合せはこちらまで。こちらまで。


こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

「日本木工機械展」で、大日精工株式会社さんのカタログをたくさんいただきました。
大日精工さんといえば、以前ご紹介した「そば取鉋盤」も有名ですが、実は軸傾斜丸のこ盤のラインナップもとても豊富なんです。

代表的なモデルがこちらの**「PC-600」「MC-500」「DSN-1300」シリーズ**。
どれも現場の使いやすさを第一に考えた設計で、木工・樹脂加工どちらにも対応しています。

■ PC-600(樹脂・木工用)

高精度なLMガイドを採用し、滑らかなスライドと長寿命を両立。
アルミテーブルで軽く、錆びにくいのも特長です。
角度・傾斜の調整がしやすく、プロの現場でも信頼されている機種です。
また、デジタル角度定規・デジタル傾斜角度表示装置など、オプションの充実度も抜群。
正確な角度切りや、繊細な傾斜加工を求めるユーザーに最適です。

■ MC-500シリーズ(MC-500W/MC-500AT/MC-500-20R)

「使いたくなる軸傾斜盤」をコンセプトに設計された人気シリーズです。
アルミテーブル仕様で、軽くて操作性が良く、精度の安定性も抜群。

MC-500Wは標準タイプ、MC-500ATは片テーブル移動型、MC-500-20Rは長尺材にも対応する拡張レール仕様。
用途に合わせて選べるラインナップになっています。

また、オプションでデジタル角度定規や4.5度傾斜切断ユニットも取り付け可能で、より精密な加工をサポートします。

■ DSN-1300(木工用)

大日精工さんの中でもフラッグシップモデルといえるのが**「DSN-1300」**。
長年の実績と高精度な構造で、多くの木工所で活躍しています。

2000mm以上の長尺スライドテーブルを搭載し、2400mm仕様までオーダー対応。
平レール構造で滑らかに動作し、重い材料でも軽い力で扱えるのが特長です。

特に大型家具・什器・建具製作など、広いワークを扱う現場では欠かせない存在です。

■ 豊富なオプションと精密な設計

どのモデルにも共通しているのが、現場の声を反映した拡張性の高さです。
角度定規、デジタル表示装置、ストッパーガイド、切り落とし型など、実際の作業を支える便利なオプションが多数。

さらに、同社ブランドのDINSKチップソー「Calm」シリーズは、静音性と切れ味の良さで定評があり、これらの丸のこ盤とベストマッチします。

大日精工さんは「長く使える堅牢な機械」を一貫して作り続けており、各機種に共通して“職人のためのものづくり”の精神が息づいています。
精度・耐久性・使いやすさ、どれを取っても信頼できるメーカーさんです。

木工・樹脂加工を問わず、精密な切断加工を求める方にはぜひおすすめのシリーズです。

お問合せはこちらまで。



こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

先日の「日本木工機械展」で、大日精工株式会社さんのブースに展示されていた「そば取鉋盤」を見てきました。「そば取鉋(そばとりがんな)」ってご存じでしょうか?実はこれ、仕上げの段階でナイフマーク(刃物の跡)を美しく整えるための鉋なんです。

木工や樹脂加工で、プレーナーや手押し鉋盤の後にどうしても残る細かなナイフマーク。これを取り除くことで、表面が滑らかになり、バフ掛けや塗装の仕上がりがぐっと美しくなります。職人の仕上げ工程を陰で支える“縁の下の力持ち”的な機械なんです。

展示されていたのは、DHP-100とDHL-150の2機種。どちらもスパイラル刃を採用しており、切削面にムラが出にくく、非常に静か。切削幅が100mm/150mmとサイズ違いで、加工内容や材料の大きさに応じて選べる設計になっています。

**「DHP-100」」・はプラスチック・硬木用です。**樹脂やアクリルなど、硬質素材の仕上げにも向いており、木工だけでなく樹脂加工業の方にもおすすめできる機械です。

スパイラル刃の利点は、切削抵抗が少なく、音も静かで、しかも仕上がりがとてもきれい。狭い刃口構造なので小物加工でも安全に作業でき、作業者にもやさしい設計です。

実はこの「そば取鉋盤」、問い合わせも多く、非常に人気のある名品なのだそうです。展示会でも多くの方が立ち止まって興味深く見入っておられました。

大日精工さんは、産業機械や工業用機械刃物の製作で長年の実績があり、刃物精度やバランス調整など、見えない部分の品質が非常に高いメーカーさんです。今回の展示でも、その丁寧な作りと安定感を間近で感じることができました。

木工や樹脂加工の仕上げに「もう一段上の美しさ」を求める方には、まさにおすすめの機械です。



こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

先日の「日本木工機械展」で、とても興味深い機械を見かけました。それが**TOYOのワーク把持型研磨ロボットシステム(R-YFS)**です。

このロボットは、まるで職人さんの手のように、ワーク(製品)を自分でつかんで研磨を行います。しかも、ただ動くだけではなく、「人の感覚」をロボットに教え込むことができるというのです。研磨圧や角度、スピードなど、熟練の職人が長年の経験で身につけた“手の感覚”をデータとして再現。まさに“技を継ぐロボット”といった印象でした。

当社もCAD・CAMは得意で、日々NC動作や自動制御に触れていますが、ロボットを使った切削や研磨はまだ未知の世界です。実際に動いている様子を見ていると、まるで未来を覗いているような感覚でした。

木工の世界では、今まさに「後継者不足」「技の継承」が大きな課題になっています。そんな中で、こうしたロボットシステムが登場することで、職人の技をデジタルで残し、次世代へ伝えることができる。技術と人の感性が融合する時代が、もうすぐそこまで来ていると感じました。

動画も撮影しましたので、紹介しますね。「動画はこちら」
これからも展示会などで見かけた最新技術を、「現場目線」でお伝えしていきます。お楽しみに!