こんにちは!木工機械販売.com、ジーエムの吉見です。

今日はちょっと金属加工業界の話題を紹介しますが、これはどの製造業の方にも関係のある革新的な技術です。その名も「Meltio Engine CNC」。株式会社テクトレージさんが発表した、金属3Dプリンターとマシニングセンタを一体化させたハイブリッド加工機なんです。

ご存じの通り、金属3Dプリンターってめちゃくちゃ高価で、1億円以上することも珍しくありません。しかも、造形が終わった後には仕上げ加工が必要で、別の機械にセットし直す手間がありました。

ところがこの「Meltio Engine CNC」は、既存のマシニングセンタに後付けできるという画期的な発想! つまり、今ある設備にMeltioを取り付けるだけで、金属3D造形から切削仕上げまでを1台で完結できるんです。

この仕組みのすごいところは、造形と切削の切り替えがスムーズなこと。位置ずれも少なく、精度が非常に高い。しかも、設計段階から「どこまでを造形し、どこからを切削で仕上げるか」を考えられるので、時間の短縮にもつながります。

要するに、従来の「造形→取り外し→加工→検査」といった工程を、「造形→そのまま加工」で完了できるんです。これは現場の生産性を大幅に上げる技術だと思います。

木工機械の世界でも、加工と仕上げを一体化させた複合機がどんどん登場していますが、金属加工業界でもついにここまで来たか、という印象です。

ものづくりの未来を感じさせるMeltio Engine CNC。興味のある方は、ぜひテクトレージさんの技術資料をチェックしてみてください!


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