倉橋木工と「カタハラスツール」:地域資源を活かしたアップサイクル家具

当社のお客様でおある、蒲郡市一色町に工房を構える「woodworks時不知(ときしらず)」の代表、倉澤真さんが、地域の魅力を生かした新しいプロジェクトに取り組んでいます。その名も 「KATAHARA STOOL(カタハラスツール)」。形原地区のロープ産業を活用し、不要になった繊維ロープを再利用したアップサイクル家具です。

地域の歴史を刻むアップサイクル家具

形原地区は、かつてロープ産業が盛んな地域として知られています。倉澤さんは、地域に対する恩返しと循環経済の推進を目指し、このロープを活用した家具づくりを思いつきました。

「カタハラスツール」は、ロープ業者「稲葉製綱」と中部繊維ロープ工業協同組合の協力を得て誕生しました。商品としては使えなくなったものの、まだ十分な強度を持つロープを再利用し、デザイン性と耐久性を兼ね備えた椅子として生まれ変わらせました。

「旅するスツール」— 多くの人に触れてもらうために

このスツールは、単なる椅子ではありません。倉澤さんは「多くの人に座ってもらい、地域の魅力を感じてもらいたい」との思いから、「旅するスツール」というコンセプトを掲げています。

すでに蒲郡市内のクリニックや、西浦町の旅館「旬景浪漫 銀波荘」併設のカフェ「温泉喫茶sinonome」 に無償で提供され、足湯を楽しむ利用者が実際に座って体験できるようになっています。今後も市内の公共施設などに設置を進める予定です。

デザインの魅力と地域貢献

カタハラスツールの特徴は、ロープのカラーバリエーションを生かしたデザイン性の高さと、しっかりとした耐久性です。また、地元の伝統産業と現代の家具デザインが融合したことにより、地域の人々が誇りを感じられる家具としても注目されています。

倉澤さんは、「座りながらロープに触れることで形原の魅力を感じてほしい。ロープ製造に従事している人たちにも、自分たちの仕事に誇りを持ってもらえればうれしい」と語ります。

お問い合わせ・詳細情報

「カタハラスツール」に興味がある方は、
woodworks時不知の Instagram から問い合わせることができます。HPはこちら

地元の資源を活用し、新たな価値を生み出す「カタハラスツール」。形原地区のロープ産業の歴史を未来へつなぐ、この素敵な取り組みに注目です!