こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

今日は、木工機械の中でもあまり目立たないけれど、とても大切な部品「板バネ」についてご紹介します。

板バネは、刃物を押し上げて刃が正しく出るようにするための部品です。もしこの板バネが弱っていたり折れてしまうと、刃の出方が不安定になり、仕上がり精度に大きな影響を与えてしまいます。実際に「最近、切削の具合が安定しない」という相談を受けて調べてみると、原因が板バネだったというケースは少なくありません。

自動かんな盤などでは、1セットに12枚の板バネが必要です。機械の内部で常に力をかけ続け、正しい加工を支えている“縁の下の力持ち”のような存在ですね。

ただし、この板バネは市販品ではなく特注品になります。機械ごとに寸法や仕様が違うため、汎用品で代用するのは難しく、基本的には専用での製作が必要です。「大洋」「松岡」で、バネが当社で微妙に違います。お近くであれば交換の対応をしていますので、「板バネかも?」と思われた場合はお気軽にご相談ください。

普段は見えない部品ですが、こうした小さな部品がしっかり働いてくれるからこそ、木工機械は安定して加工ができるのです。機械の調子が気になる方は、板バネの点検もぜひ意識してみてください。