こんにちは!木工機械屋ジーエムの吉見です。

【展示会レポート】
頼れる粉砕力。一軸破砕機「WLシリーズ」を見てきました

先日、展示会で実際に見てきた一軸破砕機をご紹介します。
ヴァイマ社製の一軸破砕機「WLシリーズ」。

第一印象は「とにかくしっかりしたつくり」

構造が重厚で、フレームも強固。触れてみると、その安定感に驚きました。
実演では、大きめの木材も安定して細かく砕かれており、
破砕の力強さと、動作のなめらかさが印象的でした。

ラム式の自動送り装置が標準装備されているため、
作業者が無理に押し込まなくても、木材がスムーズに破砕部に送られ、
安定したチップ化が可能です。

リサイクル・再利用の“前処理機”として

リサイクルに最適ということは、粉砕後の木質チップは、燃料や堆肥、あるいはペレット原料としての活用も考えられます。
展示会では「再利用・リサイクル」を意識した構造が随所に見られ、
ただの破砕機というよりも、次の工程につながる“前処理機”としての役割を感じました。

果樹の剪定枝などにも対応できそう

イチジクや柿など、果樹の剪定枝の処理に課題を感じている方は多いかと思います。
カタログには明記されていませんが、展示機を見た印象では、
比較的繊維の柔らかい素材にも対応できそうな雰囲気がありました。

用途やチップの粒度は、スクリーンの選定で細かく調整できるため、
目的に応じた粉砕が可能です。

仕様とラインナップ

WLシリーズにはさまざまな機種があり、
モーター出力や投入口サイズなどで選択可能です。

例:WL6S/WL10/WL13/WL15 など

・ロータ径:368mm
・出力:30~75kW
・スクリーン:任意選定
・処理能力:0.75~3.5㎥/h(目安)

まとめ

チップを安定して砕きたい、再利用したい、という方にとって、
この一軸破砕機WLシリーズは非常に信頼できる一台です。

「まずは粉砕してみたい」
「自分の現場に合うか知りたい」

そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。 


こんにちは!木工機械販売.com、ジーエムの吉見です。

先日の日本木工機械展で、西野製作所さんの万能木工機「SA-300」「SA-240」を拝見しました。
昔から人気のある万能機ですが、実際に間近で見ると、やはりコンパクトで使い勝手が良いですね。

一台で「プレーナー・昇降盤・横切り・角ノミ」などの加工ができるため、
スペースの限られた工房や、現場加工の多い方には非常に便利な機械です。
構造もシンプルで、メンテナンス性が高く、丈夫に作られているのが印象的でした。

最近は、メーカーさんが木工機械の製作から撤退していくケースも多く、
国産で新機種を見られること自体が貴重です。
こうして今も“ものづくりの現場”に寄り添う機械を作り続けている西野製作所さんには、
本当に頭が下がります。

万能機は「昔の機械」と思われがちですが、実際は現代の小規模製造現場やDIY志向の工房にもピッタリ。
省スペース・多機能・耐久性と三拍子そろった優秀な機械です。

木工機械の世界もどんどん変化していますが、
こうした“現場の声を生かした国産機”が残っていることに、
なんだかほっとした展示会でした。

今では多くの木工機械メーカーが海外生産へと移行する中で、
こうして**“Made in Japan”の木工機械**が今も作られていることが、本当にありがたいと感じます。

日本の木工現場に寄り添い、使う人の気持ちをわかって設計された機械。
それが今も現役で存在してくれることは、私たち機械屋にとっても誇りです。
in Japanの木工機があってくれることがありがたい。
そんな気持ちを改めて実感した展示会でした。



こんにちは!機械屋ジーエムの吉見です。

先日の「日本木工機械展」では、集塵機メーカーさんも多く出展されていました。その中で、協和機工株式会社さんと新東工機製作所さんのブースを訪問し、最新の「移動式集塵機」カタログをいただきました。実機の展示はありませんでしたが、最新仕様の資料を見ることができてとても参考になりました。

協和機工さんの「消音型集塵機 KAZ-3CS」は、名前のとおり静音設計で、コンパクトながらもしっかりとした吸引力が特徴です。ワンタッチで取り外しができるフィルター方式で、移動も簡単。工房内のレイアウト変更にも柔軟に対応できる構造になっています。

一方の新東工機製作所さんの「ミクロマンシリーズ」は、軽量・省スペース設計でありながら、強力な吸塵力を実現したモデル。当社でも実際に「ミクロマン」を使っていますが、非常に扱いやすく、日常の木工現場で大活躍しています。

木工機械の工房では、作業内容によって集塵ポイントが変わることが多く、据え置き型よりも移動式集塵機のほうが便利な場面も多いです。キャスター付きで簡単に移動できるため、加工機のそばに持っていけるのが何よりの魅力ですね。

新東工機製作所さんは小型機だけでなく、大型の据付タイプの集塵機も多数ラインナップされています。お客様の工房規模や用途に合わせた提案も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

今回は展示ではなくカタログでのご紹介ですが、各メーカーさんの努力と工夫が詰まった製品を見るたびに、国内の木工機械メーカーの底力を感じます。これからも、現場で役立つ木工機械・周辺設備の情報をブログで発信していきます!



こんにちは!中古機械屋、ジーエムの吉見です。

本日10月15日(水)から始まりました「モノづくりフェア2025」に、
ジーエムも出展しています!
会場はマリンメッセ福岡(A館・B館)、開催期間は 10月15日(水)~17日(金) の3日間。
時間は10:00〜17:00(最終日は16:00まで)です。

今回は、いつもの木工機械関連ではなく、
「治具製作」や「木型製造」 の分野での出展です。

現場での精度向上や効率アップをサポートするために、
試作・加工の現場で役立つ治具の設計・製作事例を展示しています。
また、木型の製造工程や、
製造現場で培ったノウハウを活かしたオーダー対応のご相談も受け付けています。

製造業の方々や設計担当者の皆さまに、
「治具でここまで変わるのか!」という体感をしていただける内容になっています。
お越しの際は、ぜひジーエムのブースへお立ち寄りください!



こんにちは!木工機械販売.com、ジーエムの吉見です。

先日の「日本木工機械展」で、なんと角のみ盤を新品で製造しているメーカーさんを見つけました。
そのメーカーさんは、常盤工業株式会社さんです。

角のみ盤といえば、木材に“角穴”をあけるための機械。
建具や家具のほぞ穴加工には欠かせない存在ですが、近年では新品で製造しているメーカーが少なくなっていました。
そんな中、常盤工業さんは今も現役で角のみ盤をつくり続けておられます。まさに頼もしい存在です。

今回カタログで紹介されていたのは、新型の「MH-30N」。
従来機「MH-30A」をベースに、さらにグレードアップしたモデルです。

主な改良点は以下のとおりです。

リニアガイドの採用で昇降スライドが滑らかに

リニアブッシュ方式で横移動もスムーズ

ワイヤードラム式のテーブル移動機構で安定した送り

ガススプリング採用により操作性が大幅向上

シロッコファンによる切削屑排出性能UP

本体の床面積拡大で機械の安定性もUP

また、オプションでシグナルタワー表示灯も取り付け可能。
「運転中」表示が点灯するので、安全性にも配慮された設計になっています。

角のみ盤は、一見地味な存在に見えますが、精度の高い角穴加工ができる重要な機械です。
ほぞ組みや框組みなど、伝統的な木工構造の根幹を支える機械ともいえます。

常盤工業さんのように、こうした基本機械を真面目に・丁寧に作り続けているメーカーがあるのは本当に心強いことですね。

中古市場でも角のみ盤は根強い人気がありますが、新品での導入を検討される方にもぜひおすすめです。
木工の基本を支える“角のみ盤”の進化形、MH-30N。要注目です!