鉄車にゴムを巻く加工について ~注意点とメリット~

こんにちは!機械屋ジーエムの吉見です。

今回は、鉄製の車輪(鉄車)にゴムを巻いてゴム車への加工についてご紹介します。 

鉄車にゴムを巻くメリット

鉄車にゴムを巻くことで、以下のようなメリットがあります。

振動の軽減:ゴムのクッション性により振動が抑えられます。

騒音の低減:ゴムが衝撃を吸収し、稼働時の騒音を減らします。

材料の保護:帯鋸などの工具にかかる負担を軽減し、摩耗を抑えられます。

ゴムを巻く際の注意点

ただし、鉄車にゴムを巻くことで、いくつかの調整が必要になります。
以下のポイントに注意してください。

① 外径が大きくなる

ゴムを巻くことで、鉄車の外径が大きくなります。
通常、ゴムの厚みは 5~10ミリ程度 になるため、帯鋸の位置もその分変わります。

そのため、機械に取り付ける際には、

定盤の位置調整

セリの位置調整


が必要になります。

② 鉄車の表面スクレーパーの撤去

一部の機械には、鉄車の表面に付着した屑を取り除く スクレーパー(鉄板)が付いていることがあります。

しかし、ゴムを巻いた場合、このスクレーパーがゴムを傷つけてしまう可能性があります。
そのため、 ゴム巻き後はスクレーパーを撤去することを推奨 します。

まとめ

鉄車にゴムを巻くことで、振動や騒音を抑え、機械の性能を向上させることが可能です。
しかし、

帯鋸の位置調整

機械の定盤やセリの調整

スクレーパーの撤去


といった作業が必要になるため、事前に対策を講じることが大切です。

今回の内容が、鉄車のカスタマイズを検討されている方の参考になれば幸いです!

当社の在庫のバンドソーはこちら 
お問合せはこちら 
プーリーゴムの張替えはこちらをご参考ください。


こんにちは!機械屋ジーエムの吉見です。
今回はよくあるお問合せにバンドソーについている、プーリーのには「ゴム車」「鉄車」があるのですがその違いをシェアします。

木工用バンドソーのプーリー(車輪)にはゴム車(ゴム巻きプーリー)と鉄車(鉄製プーリー)の2種類があります。
それぞれの違いを以下にまとめました。


どちらを選ぶべきか?
木工用途ならゴム車プーリー
→滑りにくい、帯鋸の負担が少ないため、木工用途には最適です。
金属加工や重切削なら鉄車プーリー
→強度があり、耐久性も高いため、強い負荷がかかる加工向きです。
木工のバンドソーには巻きゴムプーリーが主流で、精密な切断や刃の寿命を延ばすのに適しています。 一方、鉄車プーリーは重切削向けであり、金属加工や耐久性を求める場面で活躍します。

どちらを選ぶかは、用途や作業環境に応じて決めるのがベストです!
当社の在庫のバンドソーはこちら 
お問合せはこちら 
プーリーゴムの張替えはこちらをご参考ください。


こんにちは!機械屋ジーエムの吉見です。

今回はよくあるお問合せについてシェアします。丸太を切る場合はゴム車のプーリーより、鉄車プーリーのバンドソーが適しているか?

結論から言うと、丸太の切断には鉄車プーリーのバンドソーが適している場合が多いです。その理由を以下に説明します。

鉄車プーリーが適している理由

強度と耐久性

丸太の切断では、バンドソーに強い負荷がかかります。鉄車プーリーは剛性が高いため、長時間の使用や大きな負荷にも耐えることができます。

高トルクの伝達

丸太のような厚みのある材料を切る場合、帯鋸には大きな負荷がかかります。鉄車は重量があるため、回転慣性が大きく、安定した回転が維持されやすくなります。

長時間の使用に向いている

ゴム車プーリーは摩耗が早く、長時間の切断作業を行うと劣化が早まる可能性があります。鉄車なら耐摩耗性が高く、長期間安定して使えます。

ゴムの摩耗によるズレがない

ゴム車は摩耗することで外径が変化し、バンドソーの調整が必要になることがあります。一方、鉄車なら外径が変わらず、調整の手間が少なくて済みます。

ゴム車プーリーのバンドソーでも丸太は切れる?

一方で、ゴム車プーリーでも丸太の切断は可能です。ただし、以下のような注意点があります。

滑りが発生しやすい

ゴム車プーリーは摩擦が強いため、軽い材料の加工には向いていますが、丸太のような重量物を切る際は負荷がかかりすぎて滑ることがあります。

摩耗が早い

長時間使用すると、ゴムがすり減ってしまい、交換が必要になることがあります。

ゴム車のプーリーは精密な加工には向いているが、大型の木材には不向き

ゴム車プーリーは木工の精密なカットには向いていますが、丸太のような重量物を扱うには耐久性が劣ります。

結論

✅ 丸太を切るなら鉄車プーリーのバンドソーがベスト!鉄車プーリーは耐久性があり、長時間の使用に適しているため、大型の木材や丸太の切断には向いています。ゴム車プーリーは木工加工や精密なカットには最適ですが、丸太のような負荷がかかる作業には不向きです。

もし丸太を頻繁に切るなら、鉄車プーリーのバンドソーを選ぶことをおすすめします!

当社には現在鉄車の丸太を切るようなバンドソーが在庫でありません。また、入荷しましたらお知らせしますね。


### 20馬力コンプレッサーの比較:レシプロ vs スクリュー

こんにちは!機械屋ジーエムの吉見です。今回はコンプレッサーを選ぶ際に、レシプロ(ピストン式)とスクリューのどちらに?
このコンプレッサーの選択。どちらが自社に適しているのか迷うことが多いです。特に20馬力(15kW)クラスのコンプレッサーを導入する場合、用途に合わせた選択が重要になります。この記事では、レシプロとスクリューの違いを**吐出量**を中心に比較していきます。今日、たまたまお客様から頂いた課題です。勉強したので、記事にしました。

---

## **1. レシプロコンプレッサー(ピストン式)**日立ベビコン

### **基本スペック(15U-9.5VD)**
- **出力**:15kW(約20馬力)
- **吐出圧力**:0.93MPa
- **吐出空気量**:1,200L/min
- **特徴**:
- ピストンが上下運動することで空気を圧縮
- 高圧の空気を供給できる
- 断続的な運転が基本(長時間の連続運転には向かない)
- 比較的安価で導入コストが低い
- 騒音が大きめ

---

## **2. スクリューコンプレッサー**コベルコ

### **基本スペック(VS15)**
- **出力**:15kW(約20馬力)
- **吐出圧力**:0.7MPa
- **吐出空気量**:2,000L/min
- **特徴**:
- 2本のスクリューが回転しながら空気を圧縮
- 吐出量が多く、安定したエア供給が可能
- 連続運転に適している
- 騒音が少なく静か
- 導入コストは高めだが、ランニングコストが低い

---

## **3. レシプロとスクリューの吐出量比較**

| コンプレッサー種類 | 出力 (kW) | 吐出圧力 (MPa) | 吐出空気量 (L/min) |
|----------------|----------|--------------|----------------|
| **レシプロ(15U-9.5VD)** | 15 | 0.93 | **1,200** |
| **スクリュー(VS15)** | 15 | 0.7 | **2,000** |

### **違いのポイント**
1. **スクリューの方が吐出量が多い!**
- スクリュー:2,000L/min
- レシプロ:1,200L/min
- **スクリューの方が約67%多くの空気を供給できる**

2. **レシプロの方が高圧**
- レシプロ:0.93MPa
- スクリュー:0.7MPa
- **高圧が必要な用途ならレシプロが有利**

3. **長時間運転ならスクリューが有利**
- レシプロは断続的な運転が基本
- スクリューは**長時間の連続運転に向いている**

---

## **4. どっちを選ぶべき?**

✅ **レシプロコンプレッサー(15U-9.5VD)を選ぶ場合**
- 初期コストを抑えたい
- 高圧(0.93MPa)が必要
- 短時間の作業向き
- メンテナンスが簡単

✅ **スクリューコンプレッサー(VS15)を選ぶ場合**
- 吐出量が多い(2,000L/min)が必要
- 連続運転をしたい
- 静音性を求める
- ランニングコストを抑えたい

---

## **5. 結論**
- **短時間の使用、高圧が必要ならレシプロ(15U-9.5VD)**
- **長時間運転、大量のエア供給が必要ならスクリュー(VS15)**

用途に合わせて最適なコンプレッサーを選びましょう!
お問合せはジーエムまでお願いいたします。


### ペティワーク用の安全カバーをお探しの方へ

ペティワークをご使用の際、安全カバーがないと作業時の安全性が低下し、事故のリスクが高まる可能性があります。現在、安全カバーをお持ちでない方や、新しく取り寄せたい方のために、2種類の安全カバーをご紹介します。

#### 2種類の安全カバー

1. **KS-4P(新タイプ)**
- 新しいタイプのペティワーク用安全カバーです。
- 取り付け箇所は**裏側(集塵口)の方にねじ止めする**仕様になっています。
- 取り付けの際は、ねじ止めの位置を確認しながらご判断ください。

2. **KS-2(旧タイプ)**
- 以前のタイプのペティワーク用安全カバーです。
- 取り付け方法がKS-4Pとは異なります。

### お見積りについて

KS-4Pの安全器は**頭部のみのお見積り**も可能です。
詳細な価格や取り寄せ方法については、お気軽にお問い合わせください。

**お問い合わせ方法**
ご希望の安全カバーの種類(KS-4PまたはKS-2)を明記の上、お問い合わせください。

安全に作業を行うためにも、安全カバーの取り付けをおすすめします!